必要経費とあれやこれ
自分にとっての必要経費とは?
前回で、「可処分所得」がわかりました。
でも、この金額全てが自由になるかというと、実際はそうではありません。
『必要経費』という言葉を聞いたことはありますか?
必要経費とは、所得税法の言葉で、人件費・販売費・管理費などの、「所得を得るために必要な経費」のことです。
ではこれを、一般家庭、自分自身に置き換えて考えてみましょう。
所 得 = 給与
給与を得るために必要な経費
=通勤費、家賃、光熱費、通信費、食費、交際費、被服費 などなど
給与を得るために、健康に生きていく上で必要なお金が、個人にとっての『必要経費』です。
これに掛ける金額が大きくなればなるほど、『必要経費』も大きくなります。
『所得』と『必要経費』の関係性
しかしどうでしょう。
給与を得るために、生きていく上で必要なお金を使っても、給与はそれに応じて増えていくでしょうか?
悲しいことに、この2つの金額は、比例するとは限らないのです。
もちろん、がんばって交際費を使って営業をして、それによって仕事を得て収入が増えた・・・ということもあります。
でも、いくら家賃の高い部屋に住んでも、食費を多く掛けても、給与が上がるということはないのです。
自分の収入の中で、『自分にとっての必要経費を見極める』ことがとても大切です。
そしてさらに、どの経費にいくら掛けるのか、それは本当に必要なのか?を常に考えながら、収入とのバランスをとっていくのです。
それは、会社でも個人でも、同じです。
→ 次回予告「ファッションは必要経費である」